いつでもごきげんブログ

育児も家事も仕事も楽しみたい理学療法士ママの記録

資格を取得したら仕事が楽しくなった

なんで給料が上がるわけでもないのに、時間とお金をかけてわざわざ資格をとるの?

 

資格取得前後によく質問されたことです。

私の職場には、呼吸療法認定士も心臓リハビリテーション指導士も認定理学療法士もいませんでした。すべて私が最初の取得者です。

正直私も、資格が何の意味を持つのかわからないまま取得しました。

 

確かに待遇が変わるわけではないのであれば、ただの自己満足だと思います。

 

しかし、最近はそのような質問を全くされなくなりました。

むしろ、資格を取得しようとするスタッフが増えてきました。

 

 

資格取得なんて、時間とお金だけが削り取られていくだけと思っている人に言いたいことは

資格を取得してみたら仕事が大きく変化したことだけは間違いないということです。

 

私が感じている資格取得のメリットは 

  • 資格取得に向けた勉強をすることで、ある程度、勉強しなければならない範囲を網羅できる
  • 医師、同僚、場合によっては患者様からの信頼度が上がる
  • 自分の専門性を生かした仕事を任される
  • 自分の専門分野への迷いがなくなる
  • やりたいこと、新しいことを始められる

 

私は新卒で一般病院に入職しました。これといった専門分野もなく、なんとなくPTをやっていました。

 

転機となったのは、数年目の時、私の介入後に急変し転院した患者様がいたことです。その日、初めて関わった患者様でした。前後でバイタル測定し問題なく終了したつもりでしたが、その後に心不全症状が出現しました。

私は学生の時から内部障害が嫌いであり、知識が不十分で、自分の何が悪かったのかわかりませんでした。同部署の先輩方は陰で「やりすぎたよねー」と言っているだけ。

その時は、私の介入後の急変というタイミングもあり、私が悪かったんだということで終わらせました。でもやはり、何が悪かったのかわからないままもやもやとした状態から抜け出せませんでした。

 

先輩は何を根拠に「やりすぎ」と言っているのか

こうするべきだったという考えがあるなら、直接私に指導するべきなのではないか

そもそも、本当に私の介入のせいで急変したのか

介入前から前兆があったのではないか

なぜ誰も教えてくれないのか

 

…あ、誰もわからないのか

 

じゃあ誰もやっていないことを私がやる

それから、私は学生の時から大嫌いであった内部障害について勉強を始めました。

興味がない分野だったので、初めから猛勉強できたわけではありませんでしたが

同じような先輩になりたくない、同じような思いを後輩にさせたくない、

何よりも、患者さんが元気になるはずの場所で急変させたくない

という思いが私の背中を押してくれました。

 

ただ、何をどこまで勉強すれば良いのかわからず、色々調べていると

呼吸療法認定士、心臓リハビリテーション指導士という資格の存在を知りました。

これを取るための勉強をすれば網羅できる!

さっそく資格取得に向けて学会に入会したり参考書を買ったりと準備を始めました。

 

こっそり自分で勉強して、合格してやろうと思い、ほとんど周囲に話さないまま試験までがんばりました。

心リハ指導士を取得するころには「もっと内部障害を診たい」という思いが強くなりました。当院には循環器科がないため、タイミングが良ければ辞めて心リハができる病院に移ることも考え始めました。

 

※それぞれの資格取得についての詳細はまた別途記事にします。

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無事に心リハ指導士を取得し、これからどうしようかなと考えているときに、またもや転機が。

なんと当院に循環器科ができるという!そしてなんと!心リハ指導士がいるということで心リハも開始することに!

 

行動すれば何かが変わる

ビジネス書などでよく言われるフレーズですが、資格取得後、本当にそうだったと実感しています。

心リハ指導士を取っていなければ、循環器の先生に「私、心リハに興味があるんです!」といくら猛アピールしても相手にしてもらえなかったと思います。

どの分野においても「興味あります!がんばります!」という人はいくらでもいる、いくらでもいえる中で、説得力をもたせるためにも資格取得は強みだということを実感しています。

 

資格取得によって得られたことを一言でいうなら

 

仕事が何億倍も楽しくなった

 

です。

 

 たとえ時間とお金がかかっても、資格を取得することは自分の仕事を楽しく充実したものに変えるチャンスになるのだと思います。